日本認知行動看護学研究会
(社)日本認知行動看護学研究会

























































































 認知行動療法とは:考えや振る舞いのスタイルを変えることで、積極的に問題を解決し、患者・クライエントの自立を助ける心理療法


 認知行動療法(Cognitive Behavioral TherapyCBT)とは、行動や情動の問題に加え、認知的な問題をも治療の標的とし、これまで実証的にその効果が確認されている行動的技法と認知的技法(表1)を効果的に組み合わせて用いることによって問題の改善を図ろうとする治療的アプローチの総称です。問題点を整理することによって、対象者の自己理解を促進すると共に、問題解決能力を向上させ、自己の問題をセルフコントロールしながら合理的に解決することのできる力を増大させることを狙いとして行われます。














 (参考文献 坂野雄二編:臨床心理学キーワード〔補訂版〕,有斐閣,2005

  表2.有効性が確認された精神療法

疾患

精神療法

薬物療法

統合失調症

行動療法・SST・家族療法

抗精神病薬

大うつ病

認知行動療法・対人関係療法

抗うつ剤・ベンゾジアゼピン

パニック障害

認知行動療法

抗うつ剤・ベンゾジアゼピン

社会恐怖

認知行動療法

SSRI・ベンゾジアゼピン

強迫性障害

認知行動療法

セロトニン作動性抗うつ薬

PTSD

認知行動療法(長期暴露、認知プロセシング療法)

抗うつ病

ADHD

コンジェンシー・マネジメント 行動療法

精神刺激剤

行為障害

親を含めたさまざまな治療パッケージ

神経性大食症

認知行動療法

抗うつ剤

アルコール依存

認知行動療法・12段階法

Naltrexone

境界性人格障害

認知行動療法(スキーマ焦点療法、弁証的行動療法)

デイケアと個人精神療法

抗うつ剤(?)

睡眠障害

行動療法

ベンゾジアゼピン


 表2は、国内外の研究によって科学的に有効性が確認されている精神療法についてまとめたものです。このように認知行動療法および行動療法は、精神疾患のほとんどの有効性が確認されています。また、精神科だけでなく、学生相談や慢性疾患患者の健康行動の形成などにも応用でき、幅広く活用可能な精神療法であるといえるでしょう。



特別講演会日程
表1.認知行動療法の技法
 
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